WSBKハンガリー戦レビュー|歓喜と試練の週末、BMW勢の激闘
WSBKハンガリー戦レビュー|歓喜と試練の週末。オリヴェイラ表彰台、日曜は不運の連鎖
2026年5月1日〜3日、世界スーパーバイク選手権(WorldSBK)第4戦が、ハンガリーのバラトンパーク・サーキットで開催されました。気温24°C前後の好天のもと、BMW Motorradチームのミゲル・オリヴェイラとダニロ・ペトルッチは2026年型BMW M 1000 RRで参戦。土曜は再びオリヴェイラが表彰台に上がる歓喜の展開となりましたが、日曜は両者がアクシデントに巻き込まれる「黒い日曜日」となりました。



なお今戦からBMWは、リアタイヤ周辺の空気流を整える2本のストレーキを追加した新フェアリングを投入。金曜の練習走行でオリヴェイラ車に先行装着され、空力面のアップデートが本格化したラウンドでもあります。
レース1

土曜午後の第1レース(21周)は、気温24°Cという良好なコンディションのもとでスタート。予顸4番手(2列目)を獲得していたオリヴェイラは、序盤こそモンテッラに3番手を譲ったものの、レース中盤にかけて冷静にペースを上げ、上位争いに復帰。スーラを攻略して3番手へポジションを上げると、その後はクリアな展開で後続を押さえ、3位でフィニッシュしました。ポルティマンに続く今季2度目のWSBK表彰台です。
予選で苦戦したペトルッチは決勝でリズムを掘み切れず、ポイント圈外でレースを終えています。
スーパーポールレース

日曜午前のスーパーポールレース(10周)は、波乱の展開に。スタート直後のTurn 6で、オリヴェイラは表彰台争いの最中に他車と接触した影響をまともに受けて転倒。赤旗中断となり、肩の負傷と脳震皪の疑いで病院搬送されました。
再スタート(9周)後の1周目には、ペトルッチもTurn 1付近で他車と接触し、左股関節を強打。それでもチェッカーまで走り切り、16位で完走しました。
レース2

午前のアクシデントを受け、メディカルチェックの結果、オリヴェイラとペトルッチはともにレース2への出走不可との判定。安全を優先し、BMW両車はこの第2レースを欠場する形となりました。
週末の総括

| ライダー | 予選 | レース1 | スーパーポールレース | レース2 |
|---|---|---|---|---|
| #88 ミゲル・オリヴェイラ | 4番手 | 3位 | DNF(Turn 6接触) | 欠場(脳震皪・肩) |
| #9 ダニロ・ペトルッチ | 9番手 | 17位 | 16位 | 欠場(左股関節) |
レース後、BMW Motorradモータースポーツ部門ヘッドのスヴェン・ブルッシュは「あらゆる感情を味わった週末」と振り返り、「ペースは昨年より明確に速くなっており、すべてが計画通りに進めば全とも表彰台も十分可能だった」と語っています。一方で日曜については「2人とも自分の責任ではない接触で負傷した」と述べ、現時点の最優先事項は両ライダーの十分な回復であることを明言しました。
オリヴェイラは2戦欠場ながら、ランキング4位を維持(ペトルッチとモンテッラに3ポイント差まで迫られる位置)。
