もてぎで掴んだ自己ベスト4位 ― 長島哲太、進化の手応え

もてぎで掴んだ自己ベスト4位 ― 長島哲太、進化の手応え

もてぎラウンド走行シーン

もてぎで迎えたJRR第4戦

2025年全日本ロードレース選手権(JRR)第4戦、舞台はMotoGP選手権も行われる栃木県のモビリティリゾートもてぎ。

JSB1000クラス決勝レース2で、長島がJSBキャリア最高位となる4位フィニッシュを記録した。その走りは、数字以上の価値を持つ。チームの技術、タイヤ開発、そしてライダーの進化が交錯した“もてぎの4位”を追う。

ピットでの様子

金曜テストで感じた「確かな手応え」

週末を通じてもてぎは気温が高く、路面もハードコンディション。そんな中、長島とダンロップ陣営は、金曜日の練習走行で試験投入した新開発タイヤに明確な手応えを感じていた。予選は8位、決勝前のウォームアップでもそのフィーリングは好調を維持。

集中する長島選手

長島哲太は「挑戦者」であると同時に「未来を創るライダー」。今回の4位は、その象徴です。

RACE1:不完全燃焼と完走への執念

スタートで7番手に浮上後、1台のマシントラブルにより6番手へ。だが、序盤からリアタイヤのグリップ不足に悩まされ、ペースは思うように上がらずセカンドグループでの争いに。

中盤は8位付近を走行していたが、残り3周で燃料関連部品に不具合が発生。失速しながらも執念でチェッカーを受け、12位完走という結果に。

RACE1走行シーン

RACE2:トップ争いを演じた”自己ベスト”の4位

気温38℃・路面温度61℃という過酷なコンディションの中、長島は1周目からトップに立ち、2位・3位と順位をキープしながら10周以上もトップグループで走行。

中盤からはドゥカティ水野選手との激しい3位争いを展開し、何度も抜きつ抜かれのバトルを繰り広げる。終盤はタイヤが限界を迎えたが、集中力を切らさず粘りの走りで4位チェッカー。自身のJSB1000キャリアにおいて過去最高位を更新した。

激走する長島選手

長島哲太コメント

「RACE1は厳しい戦いとなり、もどかしい気持ちで一杯でしたが、RACE2でやっとレースができたという感触です。

表彰台が見えていただけに悔しい気持ちで一杯ですが、現状で自分がライダーとしてできるMAXだったので、悔しいと思いつつも、ようやくスタートラインに立てたという気持ちもあり、後半戦に向けての力になると思います。

また皆様の応援が原動力となることは間違いありません。このあと表彰台、優勝、チャンピオンと目標を一つずつ達成して行きます!」

インタビューを受ける長島選手

チーム総括

酷暑の中、もてぎラウンドが終了しました。厳しいコンディションの中、各クラスで激しいバトルを繰り広げ、TN45のライダーたちはそれぞれに価値ある成果を残してくれました。まずは、支えてくださっているスポンサーの皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

チームとして、開幕から連戦を戦えて感じるのは、全てのライダーが「自分の役割と戦い方」を理解し、それぞれの形で結果を出そうと戦えていることです。これはマシン、チーム、そしてライダーが一体となって初めて実現できることだと思っています。

まだシーズンは始まったばかりです。TN45 Racing Teamは次戦以降も世界を目指し、未来を担うライダーたちの育成に力を注ぎながら、トップグループにふさわしい存在であり続けたいと思います。引き続き、皆様のご支援とご声援をどうぞよろしくお願いいたします。

チーム集合写真
OUTDO JAPAN ロゴ

OUTDO JAPANは、アドバイザーを務める長島哲太選手とともに、
これからも挑戦を続けるTN45 Racing Teamを全力で応援していきます。

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